アビリティについて

関連項目

アビリティー とは、類似の プロジェクト構成 をグループ化して、 プリプロセッサコード の管理を簡素化することを可能にする識別子です。

アビリティーを作成するときは、特定の属性または属性セットをサポートする 1 つ以上のプロジェクト構成に、そのアビリティーを関連付けます。次に、属性をサポートする 1 つ以上のコードブロックに、そのアビリティーを関連付けることができます。あとで構成を追加または削除する必要がある場合は、すべてのコードを調べてその構成を各コードブロックに関連付ける必要はありません。代わりに、構成をアビリティーに関連付けるだけです。それにより、構成は、アビリティーに関連付けられているすべてのコードブロックに自動的に関連付けられます。

たとえば、同じ画面サイズをサポートする 3 つのデバイスを含む、6 つのデバイス用のアプリケーションを 1 つ作成すると仮定します。その場合は、 smallscreen という名前のアビリティーを作成し、そのアビリティーを 3 つのプロジェクト構成に関連付けることができます。つまり、作成したアビリティーを、同じ画面サイズをサポートするコードブロックに関連付けることができます。あとで追加のデバイスをサポートする場合は、その新しいプロジェクト構成を smallscreen アビリティーに関連付けるだけで、アビリティーが、該当するすべてのコードブロックに関連付けられます。

アビリティー値には、整数か文字列、あるいはブール型として使用された空の記号を使用できます。内部的には、これらはすべて文字列として扱われます。ただし、前処理で、変数の保持する値が整数と判定された場合は整数として扱われ、整数として比較されます。型の異なる変数同士を比較することはお勧めしません。ただし、そうした比較によって、構築プロセスが中止されることはありません。型の異なる変数同士を比較した場合、プリプロセッサによって「エディタ」ウィンドウと「出力」ウィンドウに警告が表示され、演算子の両辺のアビリティーが文字列とみなされて式が評価されます。

関連項目
アビリティーの作成と構成の関連付け
MIDP プロジェクト構成の作業手順
プロジェクト構成のカスタマイズ
前処理について
Java ME MIDP プロジェクト構成の手順早見表

著作権と商標について