3 層モバイル Web サービスクライアントの作成
関連項目
「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータを使用すると、MIDlet と Web サービスとの通信を可能にする、MIDP クライアント、サーブレット、およびサポートファイルを作成できます。この種の接続では、3 つの「層」が使用されます。つまり、クライアント、サーブレットを含むWeb アプリケーション、およびサーバーです。クライアントは、独自の通信プロトコルを使用して、生成されたミドルウェアサーブレットと通信します。サーブレットとサーバーは、標準の SOAP (Simple Object Access Protocol) メッセージを使用して通信します。
「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータで生成されるコードには、3K バイトほどの小さいフットプリントがあるため、ローエンドの Java ME MIDP デバイスに配備できます。クライアントからサーバーへの呼び出しで使用されるネットワーク帯域幅も効率が良く、通常は生データの転送に必要な最小帯域幅よりもわずかに増えるだけです。
「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータは次のものを作成します。
- Java ME クライアントクラス
- サーブレットおよびサポートするクラス
- サーバーおよび Java ME クライアントクラスの再生成に使用可能な xml 形式のマッピングファイル。
- 検査および変更可能な MIDlet (任意)
Web サービスアプリケーションと通信するモバイルクライアントを作成する
- プロジェクトノードを右クリックして (または、Hello MIDlet アプリケーション以外の新しい モバイルアプリケーションプロジェクト を作成して)、「新規ファイル/フォルダ」を選択します。
- 「新規ファイル」ウィザードで、「カテゴリ」の下の「MIDP」を選択します。「ファイルの種類」から「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」を選択します。
- 「サーブレットとクライアントの種類」ページで、使用する Web アプリケーションを選択します (複数の Web アプリケーションがある場合)。
ドロップダウンメニューには、開かれているすべての Web アプリケーションが含まれます。使用する Web アプリケーションが含まれていない場合は、「Web プロジェクトを開く」を選択し、開くプロジェクトフォルダに移動して選択します。
- 生成されるサーブレットの名前を入力し、ドロップダウンメニューからサーブレットの場所とパッケージを選択します。
- モバイルクライアントが Web アプリケーション内のメソッドまたは Web サービスクライアントのどちら経由で接続するかを指定します。「次へ」をクリックします。
- 「Web アプリケーション内のメソッド」を選択した場合は、「Web プロジェクト内のメソッド」ページが表示されます。
「Web アプリケーション内の Web サービスクライアント」を選択した場合は、「Web サービスオペレーション」ページが表示されます。
- 「Web プロジェクト内のメソッド」ページは、選択された Web プロジェクトで使用可能なすべてのメソッドを示します。クライアントに使用させるすべてのメソッドのチェックボックスを選択します。
- 「Web サービスオペレーション」ページは、選択された Web プロジェクト内で使用可能なすべてのサービスを示します。
クライアントに使用させるすべてのメソッドのチェックボックスを選択します。
「次へ」をクリックします。
- 続いて、次の生成オプションのいずれかを選択します。
- スタブを生成。エクスポートされるサービスごとに、クライアント側にスタブ (クライアント側プロキシ) メソッドを生成します。メソッド名はクラス名に反映されます。たとえば HelloService を使用して sayHello() メソッドがエクスポートされます。生成されたスタブメソッドは、クライアントに example_HelloService_ () というメソッドを作成します。このオプションが選択されていない場合、クライアントにはメソッドが 1 つだけ生成されます。
- 浮動小数点を許可。 float および double データ型を有効にします。
- 「完了」ボタンをクリックします。
エディタに設定ファイルが表示されます。バックグラウンドでクライアントスタブが生成されます。
- サーバーアプリケーションを構築して配備します。Web プロジェクト内に新しいファイルが作成されています。
- サーバーアプリケーションを配備すると、モバイルプロジェクトを実行し、生成されたクライアントをテストできます。
- 1 つの WSDL でサポートされるクライアントは 1 つだけです。クライアントを追加作成するか、複合サービスを作成し、「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータを使用して、汎用的なサービスモードでアクセスできます。
- 同じことは、列挙やその他、WS-I に準拠していないデータ型などの特殊なデータ型に当てはまります。ラッパークラスを作成し、「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータを使用してアクセスできます。
- 現在のところ、「モバイルクライアントから Web アプリケーションへの接続」ジェネレータでは、ファイアウォールで保護されプロキシ設定を必要とする、セキュリティー保護された URL をサポートしていません。このような場合、Web ブラウザを使用して、WSDL ファイルをダウンロードする必要があります。
- Web サービスの作成には、JDK 1.5 が必要です。JDK 1.5 がないか、JDK 1.4 を使用する必要がある場合は、オートアップデートセンター (「ツール」>「アップデートセンター」) から追加のモジュールをダウンロードできます。
- 生成されたファイルは、編集しないでください。それらのファイル (サンプル MIDlet を除く) に加えられた変更は、ファイルの 再生成 時にすべて失われます。
- 関連項目
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- MIDP クライアント/サーバーアプリケーションの作成
- Java ME Web サービスクライアントファイルの更新
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